富倉そば@はしば食堂
北信濃漫遊二日目、午前中カヤノ平高原のブナ林と北ドブ湿原を散策したあと、昼食は飯山市街地から峠を越えた新潟県境にある富倉地区の『はしば食堂』へ。
富倉地区にあるそば屋、って言っても民家の座敷で食べさせてくれるような店がほとんどなのだが、では巷で幻の蕎麦とも形容される“富倉蕎麦”を食べさせてくれる。
“富倉蕎麦”の特徴は使われる“つなぎ”にある。ヤマゴボウ(オヤマボクチ)の葉を乾燥させてその繊維だけを取り出し蕎麦のつなぎに使うのだが、ツルツルとして非常にコシのある蕎麦が出来上がるのだそうだ。
オヤマボクチは漢字で書くと“雄山火口”、その昔、上杉謙信の軍勢が川中島へ向かう途中火縄銃の火種としたそうだ。
午後二時前に着いた『はしば食堂』には先客が一組。元気のよいおばちゃんに迎えられて友達と二人、座敷に座る。
座敷の座卓の上には、まず漬け物や煮物の載った小皿が並べられる。これは座卓のチャージ料とでもいうのか、1テーブル200円で出てくる“突き出し”みたいなもの。どれもおばちゃんの手作りで素朴ながら心休まる味。田舎者の自分は思わず「ご飯ください」といいたくなる。
さて蕎麦は二人でざる蕎麦の大盛を頼む。これまた上杉謙信の陣中食が由来とも言われる“笹ずし”を頼もうとしたが、都会からの女性六人組の予約が入っているからとかで、頼めず。
しかし、あとでおばちゃんが他のお客さんにわからないようにそっと一つの笹ずしを持ってきてくれた。おそらく釜の底のご飯をすくって作ってくれたのだろうか、おばちゃんの気持ちに感謝し、その一つの笹ずしを友達に食べてもらう。
出てきた蕎麦はやはりコシがある。出汁も辛くもなく甘くもなくちょうどよい。あっという間に二人で蕎麦を食べきってしまった。
田舎の家の座敷と明るく元気なおばちゃん、それらがあって幻の“富倉蕎麦”はその魅力をまた高めているのだろうか。
おばちゃんが忙しそうなんで代金を置いて「ごちそうさま」と言って店を出る。後ろから「お気をつけて」とおばちゃんの元気な声が聴こえてきた。最後まで気持ちのよい食事ができた。
はしば食堂
電話:0269-67-2340
住所:長野県飯山市富倉滝ノ脇3206
営業時間:不定(お客さんがいる間?)
定休日 :年中無休






































































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