(その1から続く)
ところでカロッツェリアのサイバーナビは特に高速道路や有料道路、国道などの主要道路のバイパス等の新規開通区間の地図データへの反映が早い。
過去の例で言えば、道路の新規開通ではないが2002年3月末の「長野電鉄木島線」の廃線、2006年2月に開通した国道361号の「権兵衛トンネル」が、それぞれその年の春に発売されたサイバーナビの新型モデルの地図データに反映されていた。
パイオニアの方針として、おそらく各年の新型モデルの発売時点までに開通日が確定している道路については極力収録するという方針なのだろう。
一方インクリメントP社以外の地図データを使うカーナビメーカー各社は、“もしかしたら「天変地異」があって道路が開通しないかもしれないし”、ってな考えなんだろうか、その対応はパイオニアとかに比べるとちょっとお役所的とも思えてしまう。
こういった地図データの“鮮度”の差が全国ではどのぐらいの数になるのかはわからないが、知らない土地で無駄な回り道などせず、時間も燃料も効率よく使うには地図データが新しいにこしたことはない。
(なお以下に書くことは、大都会に出かけることは殆どない、九州まで下道を使って行ってしまう、年間36000km以上車を運転しているような“特殊”な人間である自分が感じる、全くの個人的見解であることを断っておく。)
たかだか普段の自分の行動範囲での地図データの間違いでもって、パイオニア(インクリメントP社)のカーナビの地図データが○ソだの、○ミだのと言う書き込みなどをネットで見かけるが、カーナビがその真価を発揮するのは知らない土地を訪れた時である。
巷では正確だと定評のあるゼンリン系の地図データを載せたアルパインのカーナビ『HD555SS』をカロッツェリアのサイバーナビと一緒にレガシィに取り付けて4年間、北海道から鹿児島県まで下道中心に10数万km走った経験で言えば、ゼンリン系もインクリメントP系も地図の“鮮度”ということを除けば地図データには大きな違いはなかった。
それは当然で、どちらの地図データも(財)日本デジタル道路地図協会の全国デジタル道路地図データベースを基にしているからだ。そこに各社が独自の調査に基づく結果をプラスしていて、そこで地図データに各社の差が出てくるのだ。
しかし忘れてはいけないのは、地図データの正確さはドライバーを目的地にナビゲートするための必要条件ではあるが十分条件ではないということだ。
“細街路”(幅員5.5m以下の道路)に車が進入した途端、だんまりを決め込むカーナビ、ナビの地図表示を二画面表示にすると、次に曲がるべき交差点までの距離や方向など一切のインフォメーションが表示されなくなるカーナビ、などなど。ドライバーのことを考えていないカーナビは多い。
パイオニアのカーナビは、車を運転する人間のことを真に考えてナビのハードやソフトを開発しているということがその製品から感じ取れる。
もちろん『サイバーナビ』と言えども他社のナビに比べて改善してもらいたい点もあるのだが、現時点では“カーナビ”としての完成度は一番だろう。
カーナビにおまかせで、カーナビの引いたルート通りに走るドライバーであれば、どのメーカーのカーナビを使っても地図データ以外は差は感じないかもしれない。
しかし、もっと良いルートはないか考えて車を運転しているようなドライバーにとっては、パイオニアのサイバーナビほど頼りになる、使えるナビはないと言える。ある意味使い手をも選ぶカーナビなのかもしれない。
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