御前酒『山廃純米 昔造り』
御前酒(株式会社辻本店、岡山県真庭市)の『山廃純米 昔造り』を開ける。
昨年の6月末に中国地方を旅した際に、蒜山高原にある道の駅 風の家で買い求めたもの。買って来てから1年以上も放ってあったのだが、いい加減飲まなきゃいけないなと思い開けることにしたら、その時の旅の間、いつも想っていた人から手紙が届いた。奇遇だな。
『山廃純米 昔造り』は1859年に備前国上道郡高島村雄町(現岡山市雄町)で発見された「雄町」という酒造好適米を使い、昔ながらの「山廃造り」で醸された純米酒。
「雄町」はその栽培の難しさから一時はほとんど栽培されなくなり“幻の酒米”とも呼ばれたが、現在は岡山県を中心に各地で栽培されるようになった。「雄町」は酒米としての実力は折り紙付きで、有名な「山田錦」も「雄町」を改良した品種だ。
「雄町」の中でも最高品質とされるのが岡山県の旧赤磐郡産のもので「赤磐雄町」と言うらしく、『山廃純米 昔造り』で使われている酒米も「赤磐雄町」である。
『山廃純米 昔造り』は山廃仕込みで造られ、更に3年以上寝かせてから出荷されているということで、今回開けた一本は蔵元で造られてから通算4年以上経っていることになる。これも一つのヴィンテージものか(笑)。
蔵元のサイトを見ると、おすすめの飲み方は“熱燗”で肴は“塩辛、葉わさびしょうゆ漬け、ウォッシュチーズ”とある。
とりあえず冷やで飲んでみる。山廃らしく酸味が感じられ、米の味がしっかりするも、まろやかで、鼻につくような嫌な香りもない。
蔵元おすすめの熱燗にしてみる。日本酒度が−3ながら、甘ったるい感じは全然なく、むしろ辛口のようなキレが感じられるのは、蔵元の宣伝文句通りだ。
熟成酒というと“神亀”が思い浮かぶが、以前飲んだ神亀の『純米 辛口』よりは重くなく飲みやすいと感じた。
(参考データ)
御前酒『山廃純米 昔造り』
720ml、1470円
原料米:雄町(岡山県赤磐産)
精米歩合:65%
使用酵母:ー
アルコール度数:15ー16度
日本酒度:ー3.0
酸度:1.30
アミノ酸度:1.80
杜氏名:ー
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