九州遺産『筑後川デレーケ導流堤』、『筑後川昇開橋』


18日の日曜日、九州遺産の『筑後川デレーケ導流堤』、『筑後川昇開橋』を見るために福岡県筑後川河口を訪れる。
明治政府の招請で来日したオランダ人技師ヨハネス・デ・レーケは、日本の近代治水・河川改修の祖と言われ、彼の足跡は日本各地に残されている。
彼は松本市の午伏寺川をはじめとして長野県内各地も視察し、工事のアドバイスをしている。
筑後川の河川改修を行うにあたり、デ・レーケは川の真ん中に堤を築くことで、流れる水の流速を速め、河床への土砂の堆積を防ぎ、河道の確保をすることで、洪水時の破堤による水害を防ぐとともに、船舶の航路を確保しようとした。
専門的に言えば、同じ流量なら、浅く広い断面よりも深く狭い断面のほうが流速が速まり、その結果土砂も溜まらずに流れていくというわけだ。
百数十年の時を超え、導流堤が今なお現役でその機能を果たしているのを見ると、土木技術者の端くれとしては、デ・レーケと彼の構想を具現化するために現場で働いた人々に、ただただ畏敬の念を抱かざるを得ない。
『筑後川デレーケ導流堤』の全容を見ようとするなら、干潮時に新田大橋の上から見るのがベストだ。車は新田大橋の左岸側下流に緑地帯の駐車場があるので、そこに停めるとよいだろう。
『筑後川デレーケ導流堤』の約2km上流には九州遺産の『筑後川昇開橋』がある。
『筑後川昇開橋』は昭和10年に筑後川に架けられた国鉄佐賀線の橋梁で、列車と筑後川を行き来する船舶の両方の通行を可能にするために、橋の中央部がエレベーターのように昇降する仕組みになっている。
昇降部の前後には高さ30mのタワーが立ち、ワイヤーでレールを載せた橋桁を引っ張り上げる構造だ。
国鉄佐賀線の廃止により橋も解体撤去されようとしたが、地元の熱望で動態保存され、「筑後川昇開橋観光財団」により管理運営されている。
普段は船舶の航行に支障がないように、中央部の橋桁は引き上げられているが、昼間、1時間毎に橋桁の昇降が行われ、橋を歩いて渡ることができる。
橋の両岸に公園、駐車場が整備されているので、見学の際はそこに車を停めることができる。
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